前回、2008年4月のレッスンコラムでは、レッスンを始めて約2ヶ月経った頃の感想を
述べさせていただきました。それから更に1年近くが経過して、
糸山先生とのレッスンもようやく区切を迎えることができました。
我が家のりゅう(黒柴、オス、4歳)は、元飼い主が保健所に連れてきたところを救助された
保護犬です。私たちは里親として彼を迎えましが、りゅうが他の犬を見つけるとすぐに興奮し、
吠えたり、本気で噛みに行こうとする問題があることがわかったのは、
りゅうを家に迎え入れた後のことでした。
さらに、その様な緊張状態のときに不用意に手を出すと飼い主でも噛まれるということが、
問題をより深刻にしていました。やっと実現した私たちの犬との暮らしは、
問題行動の矯正から始まったのです。
レッスンが始まるとすぐに、りゅうは横浜の教室ではほとんど問題行動を起こさなくなりました。
一見、解決したかのように見えましたが、
自宅の周りでは他の犬に対する問題行動は治まっていませんでした。
先生にお願いして出張レッスンも行って頂いたのですが、
先生がリードを持って指示を出しても、りゅうは犬を無視することはなく、
興奮して指示にも従いません。それどころか、先生にも噛み付こうとする始末でした。
その後、先生と話し合い合宿トレーニングを行うことになりました。。
しかし、特に大きな変化はありませんでした。
合宿トレーニングが終わった後、私たちはひとつの結論にたどり着きました。
それは、
「私たち自身が先生のレッスンで学んだことを、
日々の生活の中で実践していくしかない」 ということです。
合宿後は、りゅうのトレーニングというより、私たちの飼い主としてトレーニングの様相を
呈してきました。横浜の教室へは月に1回のペースで通い、その1ヶ月の間にどう変わったか、
どんなことが起こったかをお話してアドバイスを頂くというレッスンの進め方をとりました。
りゅうの場合は強く叱って刺激を与えるとかえって興奮するので、
「低いトーンで諭すように叱りましょう」など、りゅうの個性に合わせたアドバイスを
して下さいました。私たちも先生に倣って今まで以上にりゅうを観察するようになると、
りゅうが私たちにサインを出していることに気付けるようになりました。
徐々に、りゅうが何をして欲しいかが分かるようになってくると、
りゅうもさらにサインを送ってくれるようになりました。以前は「おやつくれ」か「遊ぼう」といった
一方的な要求だけでしたが、最近は「してもいいの?」とこちらの了承を得ようとするような
仕草を見せるようになり、双方向のコミュニケーションが取れている気がしてきました。
少しずつではありますが、りゅうとの信頼関係が出来始めた気がします。
まだまだ先は長いですが、ようやくりゅうの飼い主として自立できてきたのだと思います。
糸山先生のレッスンを受けて飼い主に必要なことは、犬がそばにいて一番安心できる存在、
頼りがいのある存在になることだということが分かってきました。
リーダーシップとしての力強さもその一面ではありますが、それ以上に犬が私たちに発信する
サインを敏感に察してあげることや、良いことをしたらたっぷりと褒めてあげ、
悪いことをしたら毅然と叱ることの方が重要だと思います。
このことは特別なことではなく、人間関係で子供や部下と接するときと全く同じだと思います。
コミュニケーションをとろうとしてサインを出しているのに無視されたり、
良いことをしても褒めてもらえなかったり、何故叱られているかわからなかったりすれば、
気を悪くするのは人間も犬も同じですよね。
糸山先生のおかげでやっとそのことに気付くことが出来ました。ありがとうございました。
これからもりゅうと私たちの歩みを応援してください。


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